下窪大哉主任牧師

 

嫌々ながらスタートした

お友だち伝道の働きに感動

2019年6月9日教会開拓50周年記念が行われたと共に、主任牧師に就任することとなりました。聖書長老栄光教会が地域にねざし、天国がそこに形成されていくような教会形成をしてきたいと願っています。

 私は茨城県にある教会で、神学生として奉仕をしていたのぞみさんと出会い、結婚しました。のぞみさんは新垣牧師の子どもで、三人兄妹の末っ子です。明るい性格でよく気がつき、人々を笑顔で迎える素敵な方で、神さまの御心に従いたいという信仰を持っていました。彼女のビジョンが、沖縄の母教会で主のために働きたいということで、私も同じ思いを神さまから頂き、沖縄にやって来ました。本土にいた頃はもっぱら大学生伝道を行っていました。ところが、ある日、主任牧師から「子供伝道をしてみないか」と言われ、嫌々ながらもやることになりました。

 

 子どもたちとの夏のキャンプで、北海道にある愛隣チャペルキリスト教会から、講師として内越努先生をお招きしました。先生の教会では、日曜学校に『メビック』という新しいスタイルの礼拝をしているのです。

 

 MEBIGのMEは『MEmory』です。キリストの弟子としてみ言葉を受肉するという意味です。MEBIGのBIは『Bible』 です。出席した子どもたちが喜んで賛美をし、目を輝かせて聖書のみ言葉を聞き礼拝します。MEBIGのGは『Game』です。体を使って汗を輝かせながら神様を礼拝します。MEBIGは礼拝であり、弟子化のプログラムであり、ゲームです。ただ楽しさだけを求めるものではなく、キリストの弟子を作ることを目的としています。

 

 このメビックの中で私は、努先生が大人と子どもという垣根を超え、本気で子どもと遊び、本気で子どもと関わっていく姿を見て衝撃を受けました。今まで生ぬるい気持ちで子どもたちと関わっていたことを悔い改めました。子どもたちがイエス様を通してどんどんと変化していく姿をみて、「これはすごい」と感動しました。子どもたちの変化には、子どもたちのための日々の祈りと、子どもたちと本気で関わっていく献身した(神様に従うと決心した)教師という存在が重要だと分かりました。それからは、子どもたちにイエス様を伝えていく『おともだち伝道』を学び、訓練を受けました。

 

 沖縄に来て、この教会に子どもたちがいないという状況に直面してしまいまた。それは、地域の子どもたちを教会に連れて来なければ礼拝ができないということです。まったく教会を知らない子どもたちに教会に来てもらうためには、メビックがぴったりだと思いました。まず最初は、子どもたちに足を運んでもらうために、チョコレートパーティーやパフェパーティーなどを企画し、チラシを配りました。

 

 イベントには、毎回30人くらいが集まり楽しく過ごすことができました。でも、翌週の日曜日には誰も来ません。30人とゼロ、それを何度も繰り返しました。また、教会で育った子どもがいないので、誰も賛美やお祈りが何かということや方法を知りません。そういうことが全体の雰囲気なものですから、ゲームは楽しむけれど賛美になると部屋の隅で聞いて、メッセージも何のこっちゃという感じが1年続きました。それでも諦めず伝道を続けつつ、同時に教師となるスタッフを育てることに力をいれました。

 

救われた子から教会学校が再開され

聖書の学びや弟子化の働きに拡大

 

 教会学校の教師は、中途半端な心構えで『お友だち伝道』を行うことができません。教師に必要なことは、その人と神様との個人的な関係づくりです。「イエス様に愛されている」ことを心から信じ受け入れること、そして自ら「イエス様を愛する」ことが大切です。イエス様から頂いた愛でしか子どもを愛することができないからです。愛することは、時に忍耐や痛みが伴います。時には子どもたちが裏切ることもあります。それでもその子を愛することは、イエス様の愛からしかでてこないのです。「子どもを好きな人」はたくさんいますが、「子どもを愛することができる人」は少ないのです。

 

 伝道をはじめて一年ほど経ったクリスマスのことです。ある2人の女の子がメッセージを一生懸命聞き、み言葉が彼女たちの中に入っていくのが分かりました。今までは「ゲームが楽しかった」と言う子はいましたが、初めて「先生の話が面白かった」と言ってくれたのです。彼女たちは、毎週教会に来るようになりました。また、礼拝以外にも週に1度、聖書の学びを始めました。徐々にイエスさまのことが分かっていき、救いへと導かれました。ここでやっと礼拝ができるという状態になってきました。すると、救われた女の子たちはお友だちを10人くらい連れて来るようになりました。

 

 新しいお友だちが来るようなると、こうやって賛美をしたらいいんだということが自然と分かるようになり、礼拝をすることができるようになりました。それからは伝道することと並行して、子どもたちを育てること(聖書の学び、弟子化)に集中しました。今では教会学校で地域の子どもたちが25人ほど参加するようになりました。

 

 平日は、子どもたちの住んでいる地域にでかけていき、4年生以上の子どもたちを2つのグループにわけ、それぞれ30分間聖書の学びをしています。今は「聖書を学ぶことが楽しい」というふうに、子どもたちが変化してきました。教会のある沖縄市宮里や美原は、子どもが多く、なおかつ核家族が多い地域です。また、子どもを大切にする雰囲気があります。私たちは、神さまから任されたこの地域で、これからもイエス・キリストの愛を宣べ伝えていきたいと思っています。